みずがめ君からのおはなし~トイレの備え~
日に日に秋も深まり・・・と思っていたのもつかの間、朝夕の冷え込みが厳しく冬めいた日々が多くなりました。
さて今回は、普段の生活で欠かすことのできない“トイレ”をテーマに考えてみます。何気なく日常的にトイレを使っていても、災害時には重要になってくるものです。「災害時に困ること」を被災した方へのアンケート調査の結果をみてみると、“水不足”という答えは常に上位です。中でも“トイレの水”はその多くを占めているようです。
東日本大震災以降、飲料水の備蓄として1日3ℓ(1人分)を呼び掛けていますが、トイレを含む生活用水には全国的になかなか意識が向いていないようです。これらを考えるときに、自分の住んでいる地域で災害が発生して水道から水が出ないことが分かった場合、トイレを使用した後の水が排水されるかどうかも確認しておければより安心です。地中に埋まっている水道管が壊れてしまった場合、同じように排水管も埋まっていることが多いので、どちらも壊れる可能性があるからです。近年は水道管の老朽化問題もあるので、排水管も老朽化している可能性も考えられます。
最近では防災に関する製品の中でも、トイレ対策品は多くなっています。災害時用のトイレには、携帯トイレ、簡易トイレ、仮設トイレ、マンホールトイレなどありますが、ご家庭で用意するには携帯トイレや簡易トイレがおすすめです。インターネットでも気軽に購入できる価格のものが多く種類も豊富なので、使用する場面を考えて選ぶことができます。
実際に体験しないと想像がつかないことかもしれませんが、災害時にトイレを我慢することは、食べたり飲んだりすることを我慢することにつながり、脱水症状・体力免疫力の低下を招く恐れがあります。自分や家族の命を守るためにも、水の確保とともにトイレの確保もしておきたいですね。
(2017年11月28日)