年末になり，寒さがひとしお身にしみる季節になりました。みずがめ君コラムも2015年最後の更新です。

新年を迎えるため，大掃除をはじめている方もいらっしゃるでしょうか。ご家庭で水仕事も増えるこの時期，暖冬とはいえ大変な思いをされている方も多いかもしれません。“蛇口をひねると水が出る”当たり前に毎日繰り返していますが，断水時のことを思い浮かべると，当たり前のことができなくなることがたくさん出てきます。“断水したら，自治体などから給水車が近所まで来るので大丈夫”という方も多いかもしれません。

では，断水になり給水車に水をもらいに行くという時，何に水を入れるのか･･･具体的に考えたことはありますか？

実際に，給水車で水をもらうには大きな容器が必要になります。例えば，灯油用の赤いポリタンクは18リットル入るものが一般的です。ただし，一度灯油をいれたことがあるポリタンクに飲用水や生活用水をいれることはできないので，他に同じくらいの大きさの容器を持っていなくてはいけません。普段使わないものとして常備しておくには少し大きいかな，という印象を持つ方もいるかもしれません。近年では，折りたたみ式ポリタンクを利用する方も多いようです。普段は小さく折りたためてレジャーにも利用できるので，いざという時のために常備しておくには良いですね。

そして，水が入ったタンクを持ち帰るのは女性やご年配の方はもちろん，男性にも大変な負担になります。そこで，キャリーカートや小さな台車などがあると便利です。これらも屋外レジャー時にも使えるので，常備したいものです。

年末年始の日用品を揃えるお買いものにお出かけの際には，防災グッズになりそうなものにもアンテナを張ってみてはいかがでしょうか。

たくさんの情報や商品が溢れているので，本当に必要なものの情報の取捨選択も大切になります。2015年も全国各地で自然災害による大きな被害が確認されました。時間が経つと何かと忘れがちですが，1年に1度は災害に対してのいろいろなことを思い出すよう心がけたいものです。

本年中はたくさんの方にお世話になり，ありがとうございました。2016年は，みずがめ君がもっともっと皆さまのお役に立てるようがんばりますので，どうぞよろしくお願いいたします。

どなた様も良いお年をお迎えください。