みずがめ君からのおはなし~災害時の警戒レベルについて~
今年は例年よりも長い梅雨でしたが、間もなく関東も梅雨明けとなりそうです。これから本格的な夏の暑さが続きますが、大幅な気温差で体を壊したり熱中症になったりしないよう、お気をつけてお過ごしください。
さて、これからは夏の暑さとともに台風の予報にも注意を向けておきたいものです。台風シーズンは例年9月頃まで続くことが多いので、大雨などによる土砂災害や浸水被害も警戒しなくてはいけません。
今回のコラムでは、災害情報などで見かける「警戒レベル」についてです。これまでも気象庁からは自然災害について情報が発信されていて、その段階によって注意報、危険情報、発生情報、特別警報などいくつかの種類があります。しかしながら、耳慣れない言葉から“どの段階で避難すべきか”が浸透していない現状がありました。そこで、「避難勧告等に関するガイドライン」(内閣府(防災担当))が平成31年3月に改定され、住民は「自らの命は自らが守る」意識を持ち、自らの判断で避難行動をとるとの方針が示され、この方針に沿って自治体や気象庁等から発表される防災情報を用いて住民がとるべき行動を直感的に理解しやすくなるよう、5段階の警戒レベルを明記して防災情報が提供されることとなりました。「避難勧告」や「避難準備」といった警戒レベルの高い情報も含めて、各自治体からも発表がありますが、多くの場合、防災気象情報は自治体が発令する避難勧告等よりも先に発表されます。いずれも「自らの命を守る行動をとること」が重要です。また、近年ではまさに“どこで災害が発生するか分からない”状況が更新され続けています。今後もこれらの情報発信は分かりやすく変化していくと考えられますので、今一度確認してみることをお勧めします。
今年の夏休みには、ぜひご家族みなさんで災害時の行動について考え、共有できる時間を作ってみてください。お子様の夏休みの宿題として自宅用災害マップを作成することも、意識を高める方法の一つだと思いますので、取り組んでみてはいかがでしょうか。
(内閣府・消防庁「警戒レベルに関するお知らせ:https://bosaijapan.jp/wp/wp-content/uploads/2019/05/a1297e9abbc423e464a71dede9c053bd.pdf)
(気象庁 ホームページ「防災気象情報と警戒レベルとの対応について」:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/alertlevel.html)
(2019/7/29)